木と紙と土展

里山ゆたか市の会場近くで展覧会をしています。

暮らしの中で呼吸するものをご紹介しています

興味のある方は是非お越しください。

 

 

 

木と紙と土展~やさしい形~
公式HP http://kitokamitotsuchiten.blogspot.com/

木・木工 大益牧雄
紙・和紙 ハタノワタル
土・陶芸 清水善行   

2011年 11月3日(木・祝)-11月6日(日)
10:00-18:00
最終日19:00~ インド古典音楽



展覧会について
「木と紙と土展・やさしい形」
2009年「木と石と紙展」2010年「木と紙と古いもの展」と続いて第3回目となる綾部交流プラザでの展示です。3人の作り手による自主企画の展覧会。毎回1000名を超す来場者と好評を頂いていますが、今回で最終回となります。
毎回、テーマを決め、私たちのモノつくりの思いを形にしている展覧会ですが、今回のテーマは「やさしい形」 前回の「時間がつくるもの」というテーマを考えて展覧会の準備をしている時に、モノが風に化けていくまで、現代人はモノとつき合っていくことができるのだ ろうか?もしつき合っていくのならどのような形が必要となるのだろうか?そんなことを考えていく中、一つの答えが浮かんできました「やさしい形」です。
「やさしい形」を表現するというのは、作り手にとって、とても照れくさく、これはあえて言葉にして表現するものではないのかも知れません。ただ、こうも大 量生産、大量消費がすすみ、モノが簡単に捨てられていく中で、私たち作り手が、きちんと問題定義をし、表現することが必要であると考えます。
普段の展覧会では、見せることのできなかった私たちのちょっと照れくさい部分をお見せすることで、見るものの心にモノとの付き合い方を含め暮らしの提案をし、それらのことについて会話が始まれば・・・。そんな風に想像し、制作に励んでいます。

「やさしい形」
人とモノが永くお付き合いをしていく時に必要なものはなんだろう?
その一つに「やさしい形」と言うものがあるのかもしれない。
では、やさしい形とはどんな形?
目を閉じ、手の中に生まれる形が今までも、そしてこれからもずっと手の中におさまっている形。
山に生える一本の木のような木工作家大益牧雄と
あたたかいおむすびのような陶芸家清水善行
ぺらぺらな紙のような和紙職人ハタノワタル
が考える、ちょっと照れくさい、それでいてちょっとまじめな「やさしい形」のご提案です。
会場の綾部市交流プラザは、安藤忠雄氏設計の建物。およそ600㎡ある室内と、その周りを囲む室外の水上に、それぞれの場と呼吸するように作品を展示します。



木・大益牧雄
やさしいかたち
易しい形=わかりやすいかたち
優しい形=優美なかたち
奇を衒った形は新奇で珍しいけれど飽きやすいといわれます。易しい形でなおかつ優しい形。いつまでも使いやすい飽きない形。私は木工屋ですから、木に聞き、木を生かし、使う人に聞きながら、この先もやっていこうと思っています。




土・清水善行
そもそも『やさしい』とは何やねん。
しかも、『やさしい形』ときたら、もひとつ困った。
あなたにとって『やさしい』って,何?。
『やさしい』の反意語は、何?。
この漠然としたテーマが、私を言葉の迷路に誘いかけるのだが、物作りを生業とする者として、そこへは行きたくない。出来上がった物を展覧する理由だが、御 覧下さる方、受け手のスクリーンにどう写るのかが問題です。『やさしい形』という私にとっては偽善的なイメージをどのように消化し,形に出来るかが課題で す。
只、長く付き合える物を作りたいだけ。
『こんなのやさしくなーい!』
みんなも考えてみましょう。様々な御評価を頂戴いたしたくおもいます。




紙・ハタノワタル
やさしい形とは、とんがってしまった思考、はみだしてどうしようもなくなった心をすっと自分の殻の中に、おさめてくれる形ではないのかな?その時得られた感覚は、心の中にかけらとして残り私たちの暮らしの一部として残っていく・・・。
今年3月11日、日本は現代人が体験した事もない大きな震災にあいました。多くの犠牲者のご冥福を祈ると共に被災された方々が一日でも早く安心した暮らし を手に入れれるよう願っています。そんな震災の中で起きた福島第一原発での事故。依然収集のつかないまま。モノを作り、それをお金に変えて生活をする。他 の動物にはない人間の独特な生産方法そのもののの先がどこに向かうのか? 常に社会の一員であり、小さなベクトルの集合が社会を形成していることを意識しきちんとしたビジョンが、すべての生産活動に必要となっていく時代に突入し たと考えます。
今回声をかけさせていただいた、木工の大益牧男氏、陶芸の清水善行氏はそれぞれ自然というものを意識した暮らしと制作を続けている方で、私のモノつくりの 方向性を示してくださる“先に行く人”です。そんな二人の力をお貸りして「木と紙と土展・やさしい形」の準備を進めています。
皆様、どうぞお越しください。



友情参加 / 絵描き百姓
大森梨紗子(あさって農園工房)






インド古典音楽:
紀元前の聖典ヴェーダを起源に、現在まで口承で伝えられてきたインド古典音楽。その時と場の即興性を重視し、永遠に進化し続ける古くて新しい音楽です。時空をも超える音楽が持つ力を、共有しあいたいと願っています。
音に形はないけれど、人の心のカタチを変えることはできる。そこで初めて、音は音楽にもなるのだと思います。
「やさしい」なんて、口にするのはちょっと照れくさい!だって男の子だもん...。
抑圧され封じ込められてきた、でも僕らの中に存在する女性的なところ。その想いが音となり、人の心がやさしいカタチに変わっていけばいいなぁ~。
(松本こうすけ)




大地の恵み食堂
木と紙と土展おすすめの食堂です。

11月3日 あさって農園工房・畑カフェおいしい
  4日 水田家の食卓
  5日 ぼっかって
  6日 お山カフェ・あさって農園工房

 

 

 

 

 


(ハタノワタル)