里山の「ゆたか」

綾部はグンゼの発祥の地。

当時は(明治時代?)、おそらく周辺の里山は養蚕のための桑の木がいっぱいだったのかも。

その後、養蚕が下火になってからは、木炭。いろんなとこから炭焼き職人もやって来て、山腹に炭焼き小屋がたくさんできて、そこに住みながら炭焼きして、子どもたちもそこから学校に通ったりもしたらしい。

亡くなった父親が、以前話していた。「戦後すぐの物資不足の頃、京大の生協に勤めていて、仕入れで京都から丹波まで燃料の炭を買いにいった。」それもたぶん、炭焼き全盛の頃の話しかもしれない。

 

時代が変わり、産業が変化していっても、里山はいつもゆたかなものを提供してくれていた。

今は、里山のゆたかさを十分に利用しているとはいえない時代になり、山からは、野生動物がおりてきて農作物を荒らしてしまい、恵みの里山とはあまり人は言わなくなった。

 

でもこれからは、もっともっと里山と近づき、以前のように里山の「ゆたか」を実感する。

そんな時代が来るような気がする。

都会から移住を希望してる人たちが増えてるのもきっとその前兆かもしれない。